万 世 大 路 研 究 会 ・ 計 画

〜万世大路を中心とした奥羽山脈越える歴史的幹線道路に関する研究〜

【調査研究の目的】

出典:福島河川国道事務所

●東北中央自動車道(福島〜米沢)の建設が進行している今、改めて先人達が奥羽山脈越える交通路を整備した足跡を辿り、土木技術の進歩、地域社会(交通需要)、交通様式の変化の間に潜む隠された関係、秩序を解き明かし、

●道路整備の意義を歴史的な視点から再確認するとともに、

●かつて南東北の交通・経済に大きな影響を与えた万世大路の記憶を留めるべく、土木遺産・産業遺産としての価値を検証し、その成果を広く公表する。


【調査研究の期間】

●平成21年4月1日〜平成22年3月31日(12ヶ月間)
(全体として平成21年〜平成23年の3ヶ年を計画)

【調査研究の内容】

ノミ跡

●万世大路を中心に、奥羽山脈を横断する南東北地域の歴史的幹線道路(跡地を含む)を対象に、整備された経緯、地域社会の経済・文化に与えた影響に関する既往の研究成果をレビューするとともに、

●対象とする道路群を踏査し、路線位置、道路構造・道路施設などの実態を調査する。

●調査結果を整理し、路線位置、道路構造・施設の歴史的変化などについて、地域構造の視点から考察を加え、報告書にとりまとめる。

●報告書を数十部印刷製本し、道路管理関係組織、公共図書館をはじめとする土木遺産・社会教育関係部署に配布・頒布する。

●調査研究の進展に合わせ、適宜、研究報告会を開催。

21年 22年
項目\月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 01月 02月 03月
既存調査
整理
簡易報告
とりまとめ
印刷
報告会

【実施主体】

●主催;万世大路研究会、共催;(社)東北建設協会福島支部

参考<これまでの活動>

H19.07 ; 第一回万世大路調査(旧・中野新道区間)
H20.05 ; 第二回万世大路調査(旧・刈安新道区間)
H20.07 ; 第三回万世大路調査(栗子ずい道越え)
H20.11 ; 土木学会東北支部・土木遺産シンポジウムにパネラーとして参加
H21.03 ; 万世大路講演会(ふくしま街道会議と共催)
H21.04 ; 大滝宿現地調査
H21.05 ; 明神前現地調査

万 世 大 路 調 査 の 実 施 に つ い て

○H21.03.07に実施した講演会に大勢の市民が参加し、「万世大路」や「栗子ハイウェイ」に多くの関心があることがわかった。
○また、万世大路研究会に参加する会員も増え、会員構成も重層的になり、多角的な調査をし得ると期待できる。
○そのため、「研究会」の活動の一環として、H21年春に万世大路の調査を実施する。

1.実施主体

・万世大路研究会が主催、(社)東北建設協会福島支部が共催、ふくしま街道会議と連携

2.実施時期

・H21年7月

3.調査箇所

・万世大路(刈安・中野新道区間)刈安集落(米沢砕石)〜栗子ずい道(山越え)〜二つ小屋ずい道〜東栗子トンネル東坑口
・山越えは悪路なため、刈安集落(米沢砕石)〜栗子ずい道・米沢港口で折り返す人も

4.調査のポイント

・初代明治の栗子ずい道・・・坑口,内空の諸元寸法を採寸、岩石採取・坑口部の調査
・二代昭和の栗子ずい道・・・坑門工の劣化調査、内部覆工の損傷調査、コンクリート強度(非破壊試験・シュミットハンマー)を含む。
・米沢側坑口にあった行在所(あんざいしょ)跡地の確認

5.参加者の募集

・各実施主体の会員に連絡

6.その他

○H21年度に計画するその他の調査箇所
・板谷街道(米沢街道)福島市庭坂〜米沢市板谷峠
・旧米沢街道(赤浜道)明神峠

万世大路研究会

Copyright(C)banseitairo
inserted by FC2 system